がん(ユーイング肉腫)治療記録&関連事項備忘録

100万人に1人と言われるユーイング肉腫(希少がん)の治療中のギリAYA世代♂です。同じ病気や、がんになった方の参考までに病気の治療記録と、病気関連の情報の紹介をします。基本的には自分が体験したことなどです。基本方針など詳しくは「このブログについて」をご覧ください。

治療記録9『VAC療法4回目(7クール目)』

無事(?)新型コロナの待期期間を経過し、本来の予定から3週間遅れてVAC療法4回目を投与することに。

 

期間自体は伸びたけれど、結果的に良いリフレッシュに

新型コロナ陽性で、投与間隔自体は空いてしまったけれど、陽性判定時点で症状は咳がたまにでるくらいで体調は良かったため、結果的には良いリフレッシュ期間となりました。

治療再開までの間に、TOEIC受験や美術展に行ったり、前から行きたかった新橋にある神社で癌封じのお守りを入手したりと

『おまえいちおうコロナ陽性だったんだから自粛しろよ』と言われかねない生活を送っていました。

まあ、一応10日間は自主隔離して、そのあとの期間に動いたので良しとしています。

 

がんの治療をしていると、どうしても閉鎖的環境(自室や病院)にいることが多くなり、精神的に不安定になりやすいということがあると思います。

また、『がんなんだから安静にしていなきゃ』という一般的感覚があったり、体力自体も減少することから行動的になることが中々難しい面もあります。

けれど、病気じゃない人と同じように、気晴らししたり、外出したりなどリフレッシュすることで心身の健康に資することも多くありますから、個人的には出来る範囲で行動的になるのも良いのではないかなと思っています。

 

VAC療法4回目(7クール目)

というわけで、比較的テンションの高い状態で入院。

今回の入院では変な患者さんも少なく(毎回、別の病室ではあるが変わった人がいることが多い)、止められてるのに廊下で歩こうとして転ぶを繰り返して看護師さんにキレるお爺ちゃんがいたくらいで、金曜~投与前日まで平穏な入院生活でした。

投与中から吐き気が

もう4回目なので、慣れたもんだと基本的にVAC初回の経験からの対策を実行しました。

ursusvirtus3.hatenablog.com

 

大体の副作用は予定どおりだったんですが、今回は投与中から軽い吐き気が。

抗がん剤が累積されたことによるものなのか、コロナ感染が影響しているかは不明ですが、そのため夕飯もほぼ食べられずといった状況になりました。

このあたりは、次回どのようになるのか比較してみたいところです。

退院後も軽い吐き気など全般的に体調不良

そのまま、退院後も全般的に体調不良で、普段なら5日くらいしたら食欲回復し、外出等ある程度行動的になるところですが

行動的な動きをする→2~3日体調不良で寝込む。を繰り返すような感じになりました。体調不良になったときは咳も出るのでコロナも少し影響しているのか?

これも、次回の退院後なるべく同じような行動パターンをとってみて違いがでるかどうか見てみたいと思います。

今回から退院当日と翌週に採血が

それと、今回から退院当日早朝(=抗がん剤投与翌日)と、翌週に採血がオーダーされるようになりました。

先生に確認したところ、そろそろ白血球等の数値の戻りが悪くなってくることが多くなる時期なので、血球数がどのような動きをするのか確認するためとのことでした。

それは構わないんだけど、腕の血管全滅してて手の甲から採血することが多いからちょっと大変なんだよなあという感じでした。

 

というわけで、IE療法4回目(8クール目)へ

 

日記5『重粒子外来(経過観察初回)と放射性皮膚炎に泡タイプ保湿剤』

今日は重粒子線治療行った病院で経過観察の診察日!

久々に車で片道1時間(高速道路利用)かけて病院へ

 

重粒子外来診察

11時半から診察だったので10時半くらいに病院到着し、病院内のカフェで時間を潰して外来へ。

抗がん剤治療してるがんセンターにはカフェないから、こういう施設あるの良いな~と思ってしまう(笑

診察は、状態の確認と気になってたことを質問させてもらった感じ。

・肩の一部にしこりのようなものは残っていること

(触診のうえ)重粒子線の場合、すぐに腫瘍自体が消え去るのではなく徐々に無くなっていく(場合によっては数年かかる)ため残っているものではないかとのこと。

・左肩の腫瘍が明らかに減少して肩の形変わってきてることについて

上記のように、通常はすぐに減少するものではないが、抗がん剤も現在行っているので相乗効果的な感じで大きく減少してるのではないかとのこと。

まあCTとか撮ってるわけじゃないから、外部は減ってるけど内部がどうかは分からないんだけどねw

・長時間PC作業や運転のように腕を軽く上げた状態の作業が続くと左手に少し痺れがでること

腫瘍が減った分、骨も再生はしてきているがすぐに完全になるのではないので、その影響もあるのかな?継続するようなら要観察だけど、すぐ治るならそこまで問題ではないと思うとのこと。

 

順調にきているようなので大丈夫だと思うけれど、重粒子線照射した周辺部に腫瘍が発生する場合もある。そのような場合はそこだけ追加で照射とかもできるらしい。

でとりあえず一安心。

CTとかMRIをがんセンターで撮影したか聞かれたけれど、がんセンターでは抗がん剤終了間際まで撮影予定ない旨伝えると、じゃあそれに併せて次回診察予約しましょうということで、次回は9月末(仮予約)で終了✨

いちおう、肩の状態は適宜確認して、がんセンターの先生から重粒子外来に予約より早めに行くよう指示とかあった場合は別途調整することに。

保湿のための軟膏を処方してもらう

そのほか、重粒子線照射したところの皮膚炎確認されたけれど、3月頭にはほぼ治ってて、抗がん剤を投与すると赤みがでることを伝達。

軟膏処方するか聞かれて、要らないと伝えたけれど、照射部分の皮膚は基本的にはずっと保湿など気を付けた方が良いとのこと+甘く見て炎症から膿が溜まって大変なことになる人もいるとのことで、持ってても損ないから処方してもらうことに。

塗る軟膏(べたべたするし使いにくいんだよなあ)かと思ってたら、泡タイプの保湿剤を処方されました。

ヒルドイド フォーム0.3%

1gで成人の手のひら面積約4枚分に塗れるらしい!スプレー缶だし管理も楽で良かった✨

というかこれあるなら塗るやつ要らなくない?

夕方から下痢に

夕方帰宅後、お腹は痛くないけど下痢(噴射状態)に。

たぶん、入院中に便秘対策で飲みまくったマグミット(便を柔らかくする薬)の影響かなあ。

めちゃめちゃ緩くなって、夕方からで5回以上トイレに駆け込んでいる(笑)

今回便秘が長引きそうだったので、いつもは毎食1錠で調整してたのを2錠に増やしていたのが原因かなあ。

マグミットの調整は少ないと便秘継続するし、多いと高確率で下痢になるしなかなか調整が難しいところ。次回の反省点にしたい。

 

というわけで、良く考えるとまだ退院後3日目なのもあってだいぶ疲れた一日でした。

治療記録8 IE療法3回目、新型コロナ感染

無事重粒子線治療が終わった翌週の金曜日から入院!

なんだかんだ約2カ月ぶりに抗がん剤治療が再開です!!!

やりたくねえなあという気持ちと、やらなきゃ予後の再発・転移率に関わってくるだろうしなあという気持ちの間で揺れ動く感じで微妙に不安定な時期でした。

 

 

休薬期間での体調の変化と重粒子線の副作用

重粒子線治療中は抗がん剤ストップしてたので体調変化あるかなと思ってましたが、まあそもそも抗がん剤投与後1週間くらいすれば体調は平常に戻るのであまり変化はありませんでした(外出あまりしないしね)

髪の毛はスキンヘッドから3cmくらいまでは伸びる

ひげ・まつ毛・まゆげ・鼻毛は一時消え去ったけれども1月中頃には復活してきている感じでした(抗がん剤再開してまた抜けたけどw)

鼻毛ないと、鼻水がストレートに落ちてくるし、まつ毛ないと目にめっちゃほこりとか入るしで、意外と毛って大切な役割を果たしていることを実感します(笑)

 

重粒子線の副作用

1月頭に若干咳が出る感じはあったけれど、すぐ治まったので乾燥してただけだったのかな?

左肩の皮膚炎は治療後半からじわじわと出てくる感じ。治療後半になって赤みを帯びてきて、少し痒くなる→軟膏処方で現状維持という感じ。

人によっては、赤黒くなったり皮膚がはがれて炎症状態になるらしいけれど、この段階ではそこまででもない感じでした。

IE療法3回目(6クール目)

重粒子線治療完了翌日に、東京の護国寺ちいかわ御朱印貰いに行き、入院前週末に飲み会(新年会)行って簿記2級受けて(不合格)、満を持して1月26日~入院、1月29日(月)から抗がん剤投与開始。

一週間ひたすらぐったり寝て尿量測定とPH測定しての繰り返しで、前回までのIEと特別変化はなし。

ただし、今回はなるべく朝夕の時間に院内散歩する(運動する)ようにしていた。そのためか、退院後に割と動ける感じになったのかなと思う。

入院後半の方で、同室に入院してきた人が中東系の人でインドカレー屋みたいな匂い(香辛料なのかな?)が室内に充満したのはちょっと困ったけど(笑)

べつに本人意図しているわけではないし(逆に言えば、僕も匂いを発していたかもしれない)、室内にいる分には匂いに慣れるから大丈夫なんだけど、トイレや外出から戻ると慣れるまで少し時間かかる感じだったw

退院後けっこう動く

2月4日に退院し、朝食びっくりドンキー、昼飯ココ壱番屋でカレー、イオンモールにいって夕食銀だこでたこ焼きと外食三昧をする✨

IE療法のときは、抗がん剤が抜ければ食欲は回復するため入院中に退院後の食べたいものを考えがちになる(だいたいジャンクフードw)

2月5日に外来でGラスター、午後にハローワーク。2月7日に歯医者といった感じで退院直後にしては結構動き回った感じになった。

その結果(?)コロナ陽性に

2月8日夜に微熱と腰痛→これはいつもGラスター後に起こりやすいのでそれかな?と思っていた。

2月9日朝になっても治らない(通常3時間くらいで落ち着く)し、咳も出てきてしんどくなってきたので病院に電話(退院後に熱とか出たら連絡するよう言われている)

(状態伝えて3時間くらい折り返し待ったけど)最寄の発熱外来行くか、市販の検査薬でも良いので新型コロナ検査してねと言われる。

この時点で17時過ぎていたし発熱外来行く気力も起きなかったので、近くのショッピングモールに夕飯購入ついでにドラッグストアよって風邪薬と解熱剤と検査キットと龍角散のど飴購入して帰宅

最初の段階で、病院に電話じゃなくて発熱外来行っとけば良かったかな~と反省

コロナ検査キットは陰性だったため、薬飲んで就寝

2月9日中には熱も治まり、咳だけになったので免疫落ちてるし風邪なのかな~くらいで龍角散のど飴をひたすら舐めていた。

2月16日に入院手続きに病院へ

この時点でもまだ咳は多少出る感じ。入院支援センターで面談中、咳出てるし一応病棟行く前にコロナとインフルエンザの検査しようとなり、別室に隔離され検査

結果、無事新型コロナ陽性でした。

僕の受診している病院では、陽性確認日から10日以降でないと入院とか✖とのことだったので、2月26日に病院に電話し、外来診察を受診してから次回入院日程を決めてくださいということになりました。

なので、26日に電話して28日に外来受診。当日はとくに検査とかもなく、コロナの症状どうだったかと、後遺症あるか聞かれて終了。

入院予定日については、3月1日を希望したけれど、喉のイガイガのような状況は続いていたので余裕をもって3月8日から入院に。

コロナ自体は治っても、体内にコロナの菌は(微小ながら)残っている場合があり、抗がん剤で免疫力が落ちてまたそれが復活してくる場合もあるとのことで、万全を期した方が良いという判断で8日からの入院になった感じでした。

 

というわけで、きっちり3週間、投与日程がズレてVAC療法に入ることになりました。

しかしどこで感染したんだろう、、、上記の外出以外は基本家に引きこもってたんだけど、、、。

みんなは新型コロナやインフルエンザには気を付けてね!!(笑)

 

 

治療記録7 重粒子線治療開始から完了まで

来る12月20日、いよいよ重粒子線治療開始である。

年内に7回(30日まで)、年明け三が日は重粒子線センターがお休みだから4日からで9回の全16回予定であります・・・三が日休むなら30日(土)も休みにしてよかったのでは?と思ったのは内緒(笑)

 

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12月20日(1回目)

15時半からの予定だったので、余裕をもって14時に到着。

(事前に、予定時刻の30分前までには来てくださいと言われる)

自家用車で高速使って大体1時間ちょっとくらい。

 

僕の行ってた重粒子線センターは大学病院の付属施設であるが、重粒子線センター専用の駐車場があるので駐車場待ちをしなくて良いのである!!!

これが16回通うとなると、思いの外快適で、駐車場が混雑しているときも専用ゲートから悠々とセンターまで行くことができVIPになった気分になってとてもよかった✨

(なお、大学病院本館と重粒子線センター間は、受付で言えば専用バスみたいので載せて行ってくれる。最終日近く以外ほぼ行かないけど)

まあそんな感じで、年末年始に週4日せっせと重粒子線センターと自宅を往復したわけです。

治療自体は30分~長くて1時間で終わるので通院を選択したんですが、意外と往復+治療で時間取られて疲れたのでもうちょい時間かかる距離だったら入院しちゃった方が良いかなと思いました。

重粒子線センターにて

診察カードの受付機もセンター内にあるので、そこで通して番号札発行してもらったあと、横にある受付で専用の冊子(当日の体温や、患部の状態(痛みとか腫れとか)を記載する)を渡す(番号札発行の意味ある?笑)

ロッカーのカギを渡されるので、ロッカーに貴重品や荷物全て入れて、首かけの名札ケースみたいなの(自分の固有管理番号書いてあるのを事前に渡される)を掛ける

電子機器持ち込むと壊れる可能性があるみたいなので、ポケットに携帯や電子キー等の入れ忘れないか注意した方が良い。

普通の外来とは違い、個別の高そうなふかふかソファーに座して待つ(笑

ウォーターサーバーもあるので、水飲みつつ待っていると、看護師さんが来て簡単な問診と、予定時刻になったら呼ぶ旨伝えられる(初回は細かめ)。

テレビは一つ流れてるけど、音声ないし大体暇なので文庫本持ち込んで時間潰してました。

患者は結構いたけど、お年寄りの方が多かったかな~

 

治療の開始

呼び出されて専用のドアから重粒子線設備があるブースへ移動。ちょっと近未来ぽくて楽しい。

僕の場合は左の肩甲骨に腫瘍があるので上半身裸になり、先日作成した方を載せたベッドにうつ伏せに寝る→固定具を装着され準備完了

このとき、前回の記事で記載したかもしれないけれど、固定具はかなりきっちり締め付けられるので、技師さんと対話しながら寝やすい環境構築が大切。&(上半身の場合)満腹で行くと大変な目に合うので、固定具を作成した時と同じくらいのお腹の感じで行くのが良い(笑)

あとはホントに寝てるだけ。ベッドが角度変わったりして位置調整をする時間が10~20分くらい。

治療自体は5分~10分くらいで終わる。

マジで寝てるだけなのでこれでいいのか?と若干不安になりました(笑)

先進医療の偉大さを体感しつつ初回完了。2回目以降も位置調整の時間の違い等はあれど基本的にほぼ同じ✨

一応、身体固定したあとは、急に動いたりすると位置ずれちゃうから動いちゃダメだし、眠らないでとは言われます。(じゃあオルゴールで曲流さないでよとは思いましたがw)

動けない状態で顔とかがカユくなるつらいものがありましたが、我慢してれば治まります。

治療終了後

治療終了後は、基本的には帰宅するだけ(支払いは、治療全部終わってから最終日なので何も発生しない)でした。

16回の間に、重粒子線センター内で治療後の診察が2~3回(患部の状態や、皮膚炎の状態確認)、本館で血液検査1回(僕の場合データが11月のものだったため)、最終日前日に本館の重粒子線外来で診察1回があり完了という感じ。

最後の外来診察で、次回の経過観察の診察日程予約と、改めて治療の副作用(皮膚炎等の説明など)を受ける感じでした。

 

なお、事前にも説明はされていましたが、重粒子線当てたらすぐ腫瘍が消えてなくなるわけではなくて、場合によっては数年かかって消えていくのでしこりみたいなのは残ることがあるとのことでした(4/8現在で左肩にしこりみたいなの残ってますし、肩の腫瘍が減って左肩の形が変わるのも実感してます

 

皮膚炎あんまり症状でないと良いな~と思いつつ、重粒子線治療が終わった翌週の金曜日からIE療法での入院へ!

日記4『やっとこさ退院と明日はGラスターで外来』

やっと10日間の入院(IE療法4回目)が終わった!

 

この病気の標準治療は、VDCの3種類の薬剤投与と、IEの2種類投与を3週間間隔で全17回(VDC9回・IE8回)やる感じでそれの4回目終了!

VDCの方は1日で投与終わって翌日退院→1週間くらい体調不良みたいな感じだからまだ(?)良いんだけど、

IEは、月曜から土曜の昼まで24時間点滴しっぱなしだから体力がめっちゃ落ちるorz

 

心を折りにくる治療

この、約6日間ずっと投与というのが本当にしんどくて、しかも1日毎に副作用はしんどくなってくもんだから精神的なキツさがヤバい。

こんなときに、動けない(読書とか動画視聴とかもできない)からって病気のことを検索したり、調べてみたりしてはいけない。

ただでさえメンタルが弱っているので、さらにマイナス思考ループになり治療もきつく感じるのであります。

個人的には3~4日目が本当にしんどい(5日目あたりはもうすぐ終わるのでテンションがちょっと上がる)。

メンタル対策(?)

だいたいメンタルが落ちてくると、『この治療、あと〇回はやらないといけないのか~。なんでこんなしんどいことしなきゃならないんだろう』とか思いがちになります。

まあそんなときは、このユーイング肉腫は小児がんが主で、幼児~大学生ぐらいまでが患者多いということを思い起こすようにしています。

『おまえ、子どもや学生が耐えている治療なのに耐えられないの?大人なのに?えぇ?』という感じで自分を煽るようにすると良い(笑)

実際、小児の場合は投薬間隔も2週おきと、成人よりもっときつい感じですしね。

あとは、寝る!!!

ひたすら寝る!!!

僕の場合は、抗がん剤入ってるときやたら眠くなる+ジプレキサという睡眠前に飲む吐き気止めの影響でIE療法中は一日中眠たくなるためひたすら寝るようにしています。

今回は1日18時間くらい寝ました。

そんな感じでまあ今回もなんとか乗り切りました。

次回への反省

寝まくっても抗がん剤投与期間中は感覚が鈍っているのか、血行がめちゃめちゃよくなってるのか、腰が痛くなったりはしないので、今回はいつもより多く寝て結果的には比較的楽に治療を終えられたのですが、、、

・便秘が大変なことに(丸6日出ない)

・退院後の体力回復が遅い

ということが前回と比して出てきたなという感じです。

便秘の方は、センノシド(コーラック)とマグミット双方併用しても✖。

抗がん剤抜けてくるとともに腸も動きだす感あったので日曜朝には出ましたが、今度は上記薬の影響で下痢気味に)

前回までも便秘気味にはなりましたが、上記組合せでなんとか出る感じにはなっていたので、ほぼ寝ていて全く動かなかったことも影響しているのかも。

次回は、消灯前に運動するなど試してみたい。

同じようにずっと寝ていたため、いつもより体力回復が遅く、結果として退院後もなかなかしんどい感じが続いています。

前回は退院日の時点でかなり動けたので、このあたりも反省点です。

 

次は、明日外来でGラスター注射しに行って次回入院予約(4/19~)

と水曜は重粒子線センターへ外来診察!

 

日記3『入院前日に体調不良』

明日から10日間入院です。(IE療法)
IE療法は、5日間にわたって抗がん剤を毎日いれ、副作用防止のため24時間点滴する治療法です。

小便の度に尿量を計り、定時でPH測定する必要があって、ほんとうにしんどい(笑)

そのため、入院前日は大体憂鬱になってなんとなく、なにもやる気が起きないくなります(笑)

 

そのうえ、一昨日から体調が悪く微熱が出ている&肘を下げる動作をすると腫瘍のある左肩非常に痛い。

体調不良については、おそらくここ数日の天候不良というか気圧関係と、2~3日夜中まで遊んでいたことが原因かなと思います(自業自得)

なのだけれど、肩の痛みは謎。徐々に楽にはなってきているので、寝てる間に捻ったとかであると思いたいところです(一応、主治医に報告するけど)

左肩は、重粒子線治療やった後、徐々に腫瘍が減って形が変わってきているのでそれも影響があるのかな~と思ったり。

がんになると、体調不良や、腫瘍箇所の不調がとにかく気になってしまうのは困ったものですね。

 

とはいえ、入院日数もそこそこあるので、準備はしなければなりません。

また、今日はハローワークの失業認定日でもあったので、朝から買い出しやらハローワークやら、準備諸々を行って今に至ります。

 

とりとめのない感じの記述になりましたが、まあ日記なので(笑)

明日に備えて今日は早めに寝ることにします💤

治療記録6 重粒子線治療について(+診察~開始まで)

VAC療法後、Gラスターを注射した翌日、フラフラ状態で雇用保険説明会へと行く。

その後、重粒子線センターへ行き、重粒子線治療の開始までを記載して行きます。

 

重粒子線治療とは

※詳細と、全体の流れ含めて別記事にまとめました(一部内容重複)

 

ursusvirtus3.hatenablog.com

 

概要と経緯

放射線よりも粒子の重い重粒子線(炭素イオン線)を使って腫瘍を殺す治療

ユーイング肉腫等の骨軟部の腫瘍の場合(他の腫瘍もそうだろうけど)、切除しきれるものは原則的に外科的手術が一番良いとされています。

しかし、部位によっては切除できない腫瘍もあります。

その切除できない腫瘍に対して既存の治療では得られない好成績が出たことから、保険適用になったものらしいです。(骨軟部については2016年からみたい

いわゆる高度先進医療であるため、保険適用にならないと約314万円かかる

中曽根元総理の肝入りで研究開発がすすめられ、世界でも日本が一番進んでる分野らしい。(世界15か所しか重粒子線治療できる施設がないが、7か所が日本)

僕の場合、左肩甲骨全摘出か、全摘出でも切除しきれない可能性が高いため保険適用となった模様。

重粒子線治療の特徴(X線治療との比較)

重粒子線センターでもらった資料に記載されてるものから。

 

局所:照射範囲の腫瘍制御(再発しないこと)は約6~8割。ユーイング肉腫は放射線感受性が高いため、8割に近い方だと思うとのこと(事例が少ない)

 

ビームをより集中できる:病気を狙いやすく、周囲の臓器を避けやすい

腫瘍をより殺すことができる:X線と同じ線量だと約3倍前後の効果

 →この二つは、重粒子線の場合、腫瘍の部分で止めて出力を最大にできるという特徴があるかららしい(X線だと透過するので腫瘍回りや前後も影響する)

治療期間が短い:全16回で約4週間。陽子線や放射線だともっと回数多かった気がする。

照射中の自覚症状が楽:痛い・熱い・眩しいなどがない放射線はあるの?w)

広汎な病変は治療できない(~15cm前後まで)

 →転移がある場合も適用外になるらしい。(伝聞)

治療開始までに時間が必要。位置合わせに時間がかかる(1回30分~60分)

 

重粒子線治療の副作用

同じく、もらった資料から

皮膚/粘膜:日焼けのような反応

 →ほぼ全員でる。多くの場合は発赤、かゆみ・色素沈着程度

ただし手術後の創傷や植皮後の部位は強く反応が出やすい

神経障害:しびれや麻痺が生じ、長引くこともある。

特に腕神経や座骨神経、脊髄などは重篤なことがある。

→僕の場合、腫瘍が前方にも膨出してるので、腕神経に影響があるかもとのこと。

骨、間接に骨折や機能不全が生じることがある。

近い臓器がある場合には、照射に伴う影響(炎症・出血等)がある可能性

→僕の場合は、肺に近いため、肺炎や咳の症状が出る可能性。

 

治療の準備

固定具の作成と診察(12月4日)

重粒子線の場合(陽子線もらしいけど)、腫瘍のところで出力最大にするとか、なんか色々な都合上、治療中は基本的に動いてはいけないということで、固定具を作成しました。

基本的にはMRIとかCT撮るときの土台(以下、簡易ベッドと便宜的に書きます)みたいなやつに寝て照射することになるので、簡易ベッドの上に設置された謎の近未来的素材の上にうつ伏せで左腕だけ上げた状態で位置取りを行いました。(要は、左腕を枕にして顔を右に向けて寝たような状態。)

謎の近未来的素材は、水をかけると柔らかくなる性質があり、一定時間経つと固まるらしい。

そのため、位置確認したあとは、技師さんたちが長さ約1m80cmくらいある素材にひたすら霧吹きのようなもので水を掛け、中に水分が浸透するようにブっ叩くという先進医療とは思えないアナログパワーな光景が繰り広げられていました(笑)

そのような苦労を経て簡易ベッドに設置された素材の上に寝ころび、さらに上から熱い巨大はんぺんのようなものを上半身に被せられて型取りを行いました。

診察は、がんセンターで撮影したPET画像見せてもらいながら詳しい治療計画の説明と同意書へのサインでした。

CT・MRI撮影(12月6日。CT画像あり。苦手な人注意)

簡単な経緯

固定具作った2日後に再度重粒子線センターへ行きCTとMRI撮影

何気にMRI撮影は初だったので、音の大きさに驚きました(笑)

CTは、固定具を付けた状態で撮影(固定状態の微調整と、治療時の基準にするため)

固定具はホントにがちがちに固定されて、全く動けなくてすげえなと思いました(コナミ感)。

CT画像(腫瘍の画像なので苦手な人注意)

重粒子線治療終了時にもらった資料(の一部をスマホで撮影したもの)ですが、こんな感じの範囲で照射しましたよっていう画像です。色が赤に近い方が線量が多いとかなんとか。

僕の場合、左前の方にも腫瘍が強く集積していて、左側が膨れ上がってるのと肩甲骨が無くなってるか見えなくなってるのが分かりますね。

失業認定の手続きにあたって、資格試験受験することを決意

無事、失業認定を受けたけれど、僕の場合、月2回は就職活動か、それに類することをしなくてはならない。

可能であれば就職も考えているが、受給日数240日あるし治療完了日の目途はまだたっていないのでゆっく探したいところ。

※失業保険受給の手続きやメリット・デメリットは別記事ご参考に。

失業認定受けると国保の減額(や、限度額適用認定証の区分変更)があったり年金免除申請できたり費用面で良いことも。

 

なので配布された『雇用保険の失業等給付受給資格者のしおり』を舐めるように見ていたところ、資格試験(自己の目的とする職業に資するもの)の受験でもOKとの記載を発見!

ハローワークの担当者に確認したところ、僕の場合簿記とかOKとのことだったので、早速簿記3級を申し込むことに。

重粒子線が12月20日から開始だったので、その前の12月18日に受験し無事合格。

ネット試験て便利やね。

※受験の経緯や合格体験記的なものは別記事ご参考に(準備中)

 

というわけで、12月20日から年末年始またいで年明け1月18日までの重粒子線治療が開始!!