がん(ユーイング肉腫)治療記録&関連事項備忘録

100万人に1人と言われるユーイング肉腫(希少がん)の治療中のギリAYA世代♂です。同じ病気や、がんになった方の参考までに病気の治療記録と、病気関連の情報の紹介をします。基本的には自分が体験したことなどです。基本方針など詳しくは「このブログについて」をご覧ください。

番外編2-1『ITパスポート試験受験記録(合格)』

2024年4月27日にITパスポートの試験を受験してきたので試験概要や勉強方法など記録です。

病気治療中(治療後)等に資格試験の受験等を考えてる方のご参考に。

 

 

ITパスポートの試験の概要と受験結果

ITパスポート試験とは?

https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/about.htmlより引用

試験結果(ギリギリ合格)



CBT試験(ネット受験)とは?

コンピュータ(パソコン)を利用して行う試験方式のことです。

高校受験や大学受験のような、特定の期日に会場に集まって紙の問題用紙等で受験するのではなく、提携している試験会場(資格試験やパソコン教室的なところが多い)で日程や時間をある程度自分で選んで受験できるメリットがあります。

使ったテキスト・過去問集

僕の場合は下記のテキストを利用しました。

このテキストを選んだ理由は、書店でITパスポート資格のランキング1位になってたからです(笑

他のどのテキストでも良いと思いますが、可能であればざっと立ち読みして自分にとって一番取りつきやすいものを選ぶと良いかなと思います。

 

 

このテキストは全15章構成になっていて、章末毎にその章の内容に関連する過去問が載っています(多くて20問くらい)

冒頭に効率的な勉強の仕方がそこそこ丁寧に書いてあったり、各章のコラムみたいな形で解答の際のテクニックや、覚え方のテクニック等も書かれていて結構親切なテキストでした。

また、英語の略語の解説も丁寧で良かったです

ただ、これだけだと過去問演習には明らかに足りませんが、テキストと連携した過去問集のようなものは無かったので、ネット検索して下記サイト(ITパスポート過去問道場)を利用しました。

他にも過去問サイトあるみたいなのでどれでも良いとは思います。

https://www.itpassportsiken.com/ipkakomon.phpより引用

ちなみに、ITパスポート過去問道場を利用する際、下記画像の緑のスタートの部分は、広告なので利用する際にはご注意を。

実際はその上の出題開始がスタートボタンです。

また、解答した後、次の問題に移る際に、緑のスタートと同じような『続く』という画像が出てくることがありますが、それも広告です。

ITパスポート過去問道場|ITパスポート試験ドットコム (itpassportsiken.com)より引用

 

勉強時間一覧

合計 17時間30分

 

基本的勉強方法方針(ITパスポートに限らず多肢択一式の試験の場合)

ITパスポート試験に限らず多肢択一式試験の場合に行っている基本的勉強方法です

試験の内容や分量、確保できる勉強時間に合わせて修正して適用する感じです。

勉強時間の基本単位を決める

自分の勉強に宛てられる時間(平日・休日)に合わせてざっくり基本単位の勉強時間を30分~90分くらいの間で決めます。

これは勉強計画をざっくり立てるためです。

僕は45分か60分を単位にすることが多いです。

(30分だと、あまり集中できない日は集中し始めたときに30分経過みたいなことがあるので。そして90分は長いw)

テキストをざっくり一読する(読了時間計測)

テキストの全体把握のため、分からない点があってもあまり考えず、読んでいきます。このとき、どれくらいで読み終わったか時間計測しておき、自分がテキスト全部読むのにどれくらい時間かかるのかを把握しておきます。

個人的に、テキストを3~5回くらい読むと、問題解いたときにテキストの大体どの辺に記載されてたかくらいはなんとなく判断できるようになるため、試験直前期の計画立てるときに役立ちます。

テキストをざっくり一読する(2周目:章ごとに時間計測)

テキスト2周目も、全体把握兼ねて、分からない点などあってもあまり気にせず読んでいきますが、1周目よりは多少理解することを意識して読みます。この時、章ごとにどれくらい読了時間かかるか計測して読んでいきます。

別に一度目から章別に計測しても良いんですが、なんとなく2周目で計測してます。

2周目読んでると、なんとなく自分の苦手な章や箇所が分かってきます。

 

また、過去問演習を始めた後は、章別(テーマ別)に編纂された過去問集を利用して過去問演習+その章の過去問が終わったら該当の章のテキストを一読するということを繰り返すということをするためです。(勉強計画を立てるのに使う)

過去問演習とテキスト通読

インプット(テキストを読む)より、アウトプット(過去問演習など)の割合を増やした方が理解と記憶の定着は深まると言われています。

というわけで、テキストの全体像を把握したら過去問演習を開始します。

個人的には、上記でも記載したとおり、章別(テーマ別)に編纂された過去問集を利用して各章の過去問を解く→テキストのその章を通読する。を繰り替えし行っています。

過去問演習をする目的は、過去問に正解することではなく過去問演習を通じて試験本番で正解できるよう理解・記憶していくことだと考えています。

そのため、

・試験本番に、1問解くのに許容される時間に合わせて解答スピードを設定

・ある程度考えて分からない場合、すぐに解答や解説を確認

ということを意識して行っています。

例えば30分で30問解く試験なら問題解くのに掛ける時間は最大でも1分と考える感じです。

多肢択一式の試験の場合、可能であれば試験中問題2周はしたいので、上記例でいえば解答30秒(解答解説の確認は同じ~3倍まで=30秒~90秒くらいまで)で設定することが多いです。

個人的には、最終的に過去問10周、テキスト10周以上すると、合格率低い試験でも9割以上の点数とれることが多かった印象です。(3周以上で6~8割みたいな印象)

過去問演習とテキストの関連付け

また、上記過去問演習+テキストと並行して、過去問を解き、解答解説を見た後はそれがテキストのどこに書かれているかを確認していきます。(テキストとの関連付け)

テキストをベースに理解と知識の定着を図るためです。

過去問の解答の解説にあるがテキストには載っていないもの等は、時間があればテキストの余白に直接記載しても良いですが、出題頻度が少ないためテキストに載っていないものと想定されるため、満点目指すとかでなければ過去問の解答解説を一応確認するだけで良いと思います。

章別(テーマ別)過去問集の場合、年度別過去問等も解く

章別(テーマ別)の過去問集を利用して過去問演習を行っていると、ある程度回数重ねると問題文見て解答の選択番号が分かるなど、同一問題集の周回の弊害みたいなのが出てきます。

なので、定期的に年度別過去問や、ランダム出題の過去問を解くと良いと思います。

試験当日の解き方

多肢択一式の試験の際は、出来れば問題全体を2周はしたいと考えています。

あたまからきっちり解いていって、後半の問題が時間なくて解けなかったという事態が起こることを避けるためです。

 

なので、1周目は確実に正解できる問題(即答できる問題+計算問題等でもあまり時間のかからなそうな問題)と、すぐに2択くらいまで絞れる問題を中心に解答していき、時間のかかりそうな問題は問題は検討し、解答のアタリを付けられるものは付けますがとりあえず飛ばして1周しています。

2周目は正解が確実であろう問題はざっとチェックし、他の問題を解答していくイメージです。

確実に正解であろう解答数をざっくり数えると、あと何問正解すれば合格点に達するかの目安になり、問題を解くペース配分が楽になります。

また、1周目終わって2周目入るまでの間に、分からない問題も頭の中で整理されて2周目で解いてみたら意外と簡単に解けることもあります。

今回の勉強方法(試験内容や勉強時間に合わせて修正)

※今回は、入院中&自宅療養中で時間はたくさんあったので、勉強時間の基本単位は特に決めず、何となくキリの良いところまでやる感じでやってました。

テキストをざっくり一読する

上記のとおり、全体像を把握するためざっくり一読する感じです。

所要時間は317分でした。所要時間は個人差あると思うので自分の読むペースが把握出来れば良いと思います。

ただ、記憶の継続を考えると長くても1週間内くらいには一読するペースで勉強時間取った方が良いと思います。

テキストをざっくり一読する(2周目:章ごとに時間計測)

同じように、全体像把握と、なんとなく苦手っぽい分野把握のためです。

所要時間は全部で313分でした。

5章くらいまではなんとなくメモ取りながら読んでいたので比較的時間かかり気味傾向

過去問演習とテキストの関連付け

章末過去問以外に過去問集が無かったのでITパスポート過去問道場で平成27年~令和6年までの過去問をランダム出題で解きました。

ITパスポート試験は100問を120分で解く試験です。

20分は見直し時間として使うとすると使える時間は100分です。

1周で全部正確に解答するのは難しいので、100問を2周はしたいところ。

とすると1問あたりに使える時間は30秒となります。

なので、過去問演習をする際、1問解く時間を30秒に設定(計算問題とかは別枠)し、解答確認・テキスト確認を30秒~90秒とざっくり設定し解くようにしました。

解答→確認で1問あたり1分~2分以内に収めるイメージです。

ある程度考えて分からなければすぐに解答解説テキストを確認していく感じです。

繰り返すと分かる問題増えていきました。

時間測定に30秒タイマー設定しても良いんですが気が散るんで、ざっくりでやりましたがトータルで見ると大体上記時間内に収まってました。(慣れてるのもある)

 

テキストとの関連付けは、下記過去問を例すると、過去問解いて解説をざっと読んだらテキストの『WBS』について記載されている部分と関連しそうな部分を確認するような感じです。過去問の解答解説も読みますが、あくまでテキストにどう書いてあるかを理解する感じです。

ITパスポート過去問道場|ITパスポート試験ドットコム (itpassportsiken.com)より引用

 

ITパスポートの場合、同じ単語や概念でも違う記載の仕方をしてきたりするので、過去問道場の解説も理解の促進にざっと読む感じでやりました。

例えば、リスクマネジメントで、保険をかけることを、テキストではリスク転嫁となっているけど過去問だとリスク移転となっているとか、同じ内容のことなんですが記載の細かい違いのようなものが多いです

 

なお、過去問を解いていると、テキストに載っていない単語や概念も結構出てきます

これらがテキストに載っていないのは、テキストを作成するに当たって出題頻度が少ないとテキストの著者が判断したためだと考えられます。

そのため、気が向いたときにメモ等はしていましたが、過去問の解説読む以上の対応は基本的にしなくて良いかなと思い対応してました(実際、メモした言葉の大半は試験当日出題されていません

 

※ITパスポート過去問道場の場合、正答率の分析が見られますが、僕の場合解いている際にちょこちょこ確認してた記憶だと65%~75%の正答率だったので本番と大体同一の結果になってる感じでした(笑)

横文字略語の確認(巻末索引を利用)

所用時間は約30分×2周(合計60分)くらいでした。

テキストを一度目通読して章末過去問をざっと解いた際に、英語の略語(CSRとかCRMとかFRPとか沢山)の区別が付かないと問題解く際に混乱するな・・・

という印象があったので、2周目のテキスト通読が終わったあとに、巻末索引を利用して略語を見て、その略語の内容を思い出すということをしました。

例えばSCMなら『サプライ(S)チェーン(C)マネジメント(M)』みたいな感じで略語の元の語彙が出てくるようにするイメージです。

ざっくり巻末索引2周して、思い出しにくい(又は全く出てこない)略語には鉛筆でマルを付けておきました。

 

その後は、過去問を解く際には略語が出てきたら、元の語彙が明白に出てくる略語以外はなるべく巻末索引を見てテキストを参照してました。

 

計算問題・アルゴリズム処理・プログラミング問題は(半分は)捨てた

ド文系の僕としては、数学自体、大学受験以来ほぼ見ていないような状態だったので、計算問題は基本的には捨てることにしました。

時間があればじっくり理解しながら行っても良いと思いますが、今回は時間が無かったためです。

とはいえ、完全に捨てるのではなく、基礎的な(比較的短時間で理解できる)ものは捨てずに解く、それ以外の計算問題やプログラミング問題は優先順位を最下位にして、試験当日は他の問題を解いた後に時間があれば解く、といった感じです。

捨てずに解くために過去問演習の際にも解くようにしていたのは下記のような問題です

損益分岐点計算(変動費、固定費含む)

クリティカルパスの日数計算

・組み合わせ(nCr)問題

・ベン図(真理値表)

・重みづけ問題(参照画像のような問題)

ITパスポート過去問道場|ITパスポート試験ドットコム (itpassportsiken.com)より引用


・2進数、10進数、16進数間の変換

表計算の絶対参照($)

・パスによるファイルの指定

などなど基本的に四則演算か、簡易的な数式等を理解すれば解けそうな問題については基本を覚えたうえで解いてました。

組み合わせなら、6C2なら(6×5)÷(2×1)で15通りとか実例で覚えて他当てはめるみたいな感じです。

また、確率問題については、複雑でなければ全パターン書いて解けばいいや感でやりました。

実際、当日にコイン3枚投げて表1枚裏2枚になる確率は?という問題がでたので、

表表表、表表裏、表裏裏・・・というように全パターン書きだして解きました(笑)

 

アルゴリズムやプログラミング処理などの問題は(いちおうテキストは読んで基本的な内容は理解するようにしていましたが)基本的に過去問演習の際も解かずに即解答と解説確認で、ホントに簡単に解けそうなやつだけ解いてました(笑)

得意な人は得点源になるのでどんどん解くと良いと思います。

試験日当日の移動時間中にテキスト通読確認+巻末確認

当日、試験会場まで電車で約90分の移動時間があったので、テキストをキーワードを拾っての通読と、巻末に『寝る前10分&試験直前に効果的!重要用語を総復習!』重というページ(全部で9ページくらい)があったのでそのページを確認してました。

テキストの読み方は、下記の画像でいうと赤線や赤枠で囲った範囲だけ読んでいく感じです(イメージ図はなるべく確認)。

 

実際は赤線とかは引いてませんが、キーワードや重要そうなフレーズだけ拾い、分かりやすく記述するための説明文等は無視していく感じで読んでました。

 

試験当日の解き方

基本的勉強方法方針(多肢択一式の試験の場合)に記載した方法と同じです。

ただ、試験当日はまだ抗がん剤の副作用が残っていて万全ではなかったので、約30分残しで退出しました(集中力が持たなかった)

100問1周した時点(ある程度自信のある問題だけ解答入力)で約40分、2周した時点(全問解答は入力)で90分。迷っている問題再検討しようと思ったけれど、頭が回らなくなっていたので諦めて試験終了することに。という感じです。

ITパスポートの試験の場合、検討したい問題にピン止めが出来て後から参照しやすくなっているのでうまく利用できると便利だなと思いました。

 

終わりに(短時間の勉強期間で合格の是非)

結果的に、ネット上の推奨勉強時間(100~180時間)より短い時間で合格となりましたが、(これはITパスポートに限らず)短い勉強時間での合格が良いかというと必ずしもそういうわけではないと思います。

上記の僕の点数を見てわかるように7割程度の得点での合格となっています。テクノロジー系については6割切ってます。ということは大雑把にいうと、理解が多めに見積もっても6~7割程度ということになります。

今回は短期間で勉強して記憶が新しいうちに勢いで乗り切った感じです。

また、短時間での勉強のため当然、長期的な記憶の定着は弱くなりますし、根本的な理解が及んでいない箇所も多々あります。

仕事上資格の取得が要求されている(けど実際は別に影響しない)など『合格だけ』を目的とするならそれで問題ないと思います(僕の場合は失業認定の基準満たすための受験でした)

が、例えば資格を取って独立開業するとか、仕事上で知識を活かしていく必要があるといった場合には表層的な理解のみで上手く合格しちゃった場合には後々苦労する場合も多々あります。

資格試験は、短期合格の方が負担も少なくて魅力的なのは間違いありませんが、それに囚われすぎず、自分のペースで勉強し、合格するのが一番かなと個人的には思うところです。