がん(ユーイング肉腫)治療記録&関連事項備忘録

100万人に1人と言われるユーイング肉腫(希少がん)の治療中のギリAYA世代♂です。同じ病気や、がんになった方の参考までに病気の治療記録と、病気関連の情報の紹介をします。基本的には自分が体験したことなどです。基本方針など詳しくは「このブログについて」をご覧ください。

記事一覧

記事一覧です。準備中のは、書こうと思ってる記事です。順不同で投稿や、載ってない記事も思いつけば投稿予定。

【更新履歴(直近5件)】 

4/11 治療記録9『VAC療法4回目(7クール目)』記事投稿しました。

4/12 関連記録12 『再発・転移後の治療方法などについて(治験検索、論文サイト他)』記事投稿しました。

4/14  関連記録7『ネット等での情報収集方法と個人的おススメ度』記事投稿しました。

4/15 治療記録10『IE療法4回目(8クール目)』記事投稿しました。

4/16 関連記録13『重粒子線治療(骨軟部)についての概要と実際の治療の流れなど』記事投稿しました。

 

このブログについて(方針・考えなど。)

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ユーイング肉腫について(標準治療含めた概要)

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日記

日記カテゴリー記事の一覧へのリンク

日記 カテゴリーの記事一覧

 

治療記録一覧

治療記録1 病気の発覚~がんセンター入院まで

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治療記録2 VAC療法(初回)

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治療記録3 IE療法(初回)

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治療記録4 VAC療法2回目、PET-CT(2回目)

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治療記録5 IE療法(2回目)、重粒子線外来(初回)、VAC療法(3回目)

 

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治療記録6 重粒子線治療について(+診察~開始まで)

重粒子線治療の概要等については、関連記録13にまとめました。

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治療記録7 重粒子線治療開始から完了まで

 

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治療記録8 IE療法3回目、新型コロナ感染

 

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治療記録9 VAC療法4回目(7クール目)

 

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治療記録10 IE療法4回目(8クール目)

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関連事項一覧

関連記録1 医療費の支払いについて(高額療養費制度と実費の概要)

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関連記録2 副作用について(脱毛、骨髄抑制、吐気など)

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関連記録3 がん保険について(治療後も入れるの?など)

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関連記録4 還付申告について(医療費控除など)※準備中

※準備中

関連記録5 相続について(死ぬ気などないけど、万一に備えての基本的知識)※準備中

※準備中

関連記録6 副業の検討※準備中

※準備中

関連記録7 ネット等での情報収集方法と個人的おススメ度

 

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関連記録8 外出や気晴らしの重要性※準備中

※準備中

関連記録9 食事について※準備中

※準備中

関連記録10 運動について※準備中

※準備中

関連記録11 入院手続き・診断書発行など

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関連記録12 『再発・転移後の治療方法などについて(治験検索、論文サイト他)』

 

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関連記録13『重粒子線治療(骨軟部)についての概要と実際の治療の流れなど』

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番外編一覧

番外編1 失業認定手続きについて(会社都合・国保)※準備中

※準備中

番外編2 治療中に受験した資格試験の体験記など※準備中

※準備中

 

 

 

 

日記8『やっと副作用落ち着いて体調回復してきた』

VAC療法5回目(9クール目)を月曜日に行って、火曜日に退院

今日になってやっと副作用(倦怠感、吐き気)治まってきたかなという感じ。

 

副作用の出方とか対策は予定通りだったんだけど、出た副作用がいつもより長引く感じでなかなかしんどかった・・・

便秘は継続中で、吐き気は軽い吐き気が継続中。あと、口の中が気持ち悪い感じ(薬っぽい感じ)で食事した後の後味がめっちゃ嫌な感じも継続中(笑

なに食べても美味しくないのが地味にキツいというw

(まあ便秘継続中だからあんまり食べないのは良いかもしれないけれど)

 

明日からGWだけれど、来週は白血球が一番少なくなるであろう週なので、大人しく自宅待機する予定です。

とりあえず、身体的なキツさとしてはなんだかんだ便秘が一番きついから、早く便秘解消してくれないかな~

 

短いけれど日記だし、体調も優れないしこんなところで!

日記7『明日から入院と、がんセンターでのハローワーク出張相談』

明日からVAC療法5回目(9クール目))で入院です!

毎回、抗がん剤投与は月曜なのですが、がんセンターの規定で金曜日から入院・・・

なのでホントに金土日が暇なのである。

とはいえ入院前日は中々憂鬱な気分になるので、いつもは家でダラダラ過ごすのだけれど、今回は、がんセンターがハローワークと提携していて出張相談をやっている日があると聞いたので、予約を入れて職業相談に行くことに✨

 

がんセンターでのハローワーク出張相談

ざっくり月2回、がん相談支援センターと提携して出張相談をしているとのこと

長期療養者支援の専門相談員が対応してくれる。

僕の行っているがんセンターのある県内では2人、住んでいる県では1人しか専門相談員はいないらしい(内部資格とかあるのかな)

 

聞いたことざっくり

・がん治療者専用の求人というようなものはない

・けれど、どのように面接時話したら良いかや、企業側の反応ほか、長期療養者対応してきた情報や経験の蓄積があるので、より細やかに対応できる

・(今回は仕事探しだけれど)今働いている(休職している)職場があるのであれば、両立支援することができる場合もある。

・両立求人(がんなどの治療との両立を前提とした求人)もあるが、東京や神奈川等はそういった求人も多いが、地方はまだ少ない(ほぼ無い)

といったような感じでした。

長期療養者就職支援事業|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

個人的には、治療終わってから働くか、治療と並行して働くかは(可否含めて)少し迷っているところでもあったので相談しましたが、色々なパターンや案を提案してもらい、考えの幅が広がってとても良い相談となりました。

(なかなか余裕ないかもしれませんが)病気発覚した時点や、傷病手当もらっている段階でも復帰後の働き方に不安とかあれば一度相談してみるのもありなんじゃないかなあ

 

その後は、入院時に持参する飲み物とかの買い出しと、夜は友人とカレー食べに出掛けて帰宅

(月曜から来週末くらいまでは食欲無くなって美味しいものあまり食べられなくなるしね)

というわけで、前回の反省を対策しつつ、VAC療法5回目行ってきます

関連記録13『重粒子線治療(骨軟部)についての概要と実際の治療の流れなど』

骨軟部への重粒子線治療とは

 

概要と経緯

放射線よりも粒子の重い重粒子線(炭素イオン線)を使って腫瘍を殺す治療

ユーイング肉腫等の骨軟部の腫瘍の場合(他の腫瘍もそうだろうけど)、切除しきれるものは原則的に外科的手術が一番良いとされています。

しかし、部位によっては切除できない腫瘍もあります。

その切除できない腫瘍に対して既存の治療では得られない好成績が出たことから、保険適用になったものです。(骨軟部については2016年頃から

いわゆる高度先進医療であるため、保険適用にならないと約314万円かかる。(僕が治療した施設の費用です。~500万位のところもあるみたいです。)

中曽根元総理の肝入りで研究開発がすすめられ、世界でも日本が一番進んでる分野らしい。(世界15か所しか重粒子線治療できる施設がないが、7か所が日本)

詳細は下記サイトなどが参考になります。

重粒子線治療とは - QST病院(旧放射線医学総合研究所病院)|重粒子線治療(がん治療)

重粒子線治療とは | 重粒子線治療ガイドー医療従事者の方へ (particle.or.jp)

重粒子線がん治療とは|重粒子線治療とは|大阪重粒子線センター (osaka-himak.or.jp)

群馬大学医学部附属病院 重粒子線医学研究センター (gunma-u.ac.jp)

日本の粒子線治療施設の紹介|情報提供|公益財団法人 医用原子力技術研究振興財団 (antm.or.jp)

2024/3/28追記

保険適用の条件

詳しい条件は現段階では調べて出てきませんが、骨軟部の場合、一般的には

①切除困難(部位)であること

②転移がないこと

③大きさがおおむね15cm以内であること

であるようです。

僕の場合、左肩甲骨全摘出か、全摘出でも切除しきれない可能性が高いため保険適用となった模様。

 

重粒子線治療の特徴(X線治療との比較)

重粒子線センターでもらった資料に記載されてるものから。

 

局所:照射範囲の腫瘍制御(再発しないこと)は約6~8割。

ユーイング肉腫は放射線感受性が高いため、8割に近い方だと思うとのこと(事例が少ない)

 

 

実施前に、主治医に【外科手術(肩甲骨全摘出)と重粒子線で予後はどれくらい違うのか?】を確認した。

 →大きな違いはないと思う(重粒子線の局所制御8割の話)が

肩甲骨での比較データ等が存在するわけではなく、ユーイング肉腫に重粒子線を行った症例も少ないため、数字での相違は分からない(言えない)とのことだった。

 

参考①

ユーイング肉腫に対する重粒子線照射の3局所制御率53.5%の論文あり。

201020018A0005.tif (niph.go.jp)

※1995年の治療データ。事例は5件と少ない。

 

参考②

骨肉腫に対するデータであるけれど、骨軟部への重粒子が保険適用になる根拠的なデータ(論文)ぽいもの。

切除困難部位の骨肉腫等に対して、手術に次ぐ根治的方法として有望とされています。

(局所制御率に比して生存率が低いという事は、同箇所再発ではなくて転移とかそういったものなのか?)

 

QST病院下記HPより

骨軟部腫瘍に対する重粒子線治療について|今井礼子 - QST病院(旧放射線医学総合研究所病院)|重粒子線治療(がん治療)

体幹部骨肉腫で5年局所制御率62%、5年全生存率33%というものがある。

これ、低くね?と思うけれど、元論文や上記を紹介しているものを見ると、78例のうち61例が骨盤部の骨肉腫。

これまでは切除可能な体幹部骨肉腫で手術を含む治療成績は5年生存率が22%~44%。切除不能な場合0~30%だったらしい。

つまり、手術と同等の効果が出てるっていうこと=他の部位も手術した場合と同等に近い効果が見込めるという解釈ができるのではないか(僕個人の解釈です)

切除不能体幹部骨肉腫に対する重粒子線治療の治療成績が報告されている。放射線医学総合研究所で治療した78症例(骨盤61例、脊椎・傍脊椎15例含む)の遡及的解析では、局所制御率は2年で73%、5年で62%、全生存率は2年で58%、5年で33%であった。

とくに、臨床標的体積が500㎤未満と腫瘍サイズが小さい38例では、5年局所制御率は88%、5年生存率は46%と良好な局所効果および生命予後への寄与を示した。

これまで既存の報告では切除可能な体幹部骨肉腫症例の手術を含む治療成績は5年生存率が22%~44%、切除不能体幹部骨肉腫症例では5年生存率が0~30%とされており、重粒子線治療が切除と匹敵する治療成績を示したといえる。

RADIOSOTOPES,64,427-431(2015)12臨床例-適応疾患と治療成績(4 骨軟部腫瘍より引用2015 Vol.64 No.6 特集 清原浩樹 (jst.go.jp)

 

他の特徴

ビームをより集中できる:病気を狙いやすく、周囲の臓器を避けやすい

腫瘍をより殺すことができる:X線と同じ線量だと約3倍前後の効果

 →この二つは、重粒子線の場合、腫瘍の部分で止めて出力を最大にできるという特徴があるかららしい(X線だと透過するので腫瘍回りや前後も影響する)

治療期間が短い:全16回で約4週間。陽子線や放射線だともっと回数多かった気がする。

照射中の自覚症状が楽:痛い・熱い・眩しいなどがない放射線はあるの?w)

広汎な病変は治療できない(~15cm前後まで)

 →転移がある場合も適用外になるらしい。(伝聞)

治療開始までに時間が必要。位置合わせに時間がかかる(1回30分~60分)

重粒子線治療の副作用

同じく、もらった資料から

皮膚/粘膜:日焼けのような反応

 →ほぼ全員でる。多くの場合は発赤、かゆみ・色素沈着程度

ただし手術後の創傷や植皮後の部位は強く反応が出やすい

神経障害:しびれや麻痺が生じ、長引くこともある。

特に腕神経や座骨神経、脊髄などは重篤なことがある。

→僕の場合、腫瘍が前方にも膨出してるので、腕神経に影響があるかもとのこと。

骨、間接に骨折や機能不全が生じることがある。

近い臓器がある場合には、照射に伴う影響(炎症・出血等)がある可能性

→僕の場合は、肺に近いため、肺炎や咳の症状が出る可能性。

 

治療の準備

固定具の作成と診察

重粒子線の場合(陽子線もらしいけど)、腫瘍のところで出力最大にするとか、なんか色々な都合上、治療中は基本的に動いてはいけないということで、固定具を作成しました。

基本的にはMRIとかCT撮るときの土台(以下、簡易ベッドと便宜的に書きます)みたいなやつに寝て照射することになるので、簡易ベッドの上に設置された謎の近未来的素材の上にうつ伏せで左腕だけ上げた状態で位置取りを行いました。(要は、左腕を枕にして顔を右に向けて寝たような状態。)

謎の近未来的素材は、水をかけると柔らかくなる性質があり、一定時間経つと固まるらしい。

そのため、位置確認したあとは、技師さんたちが長さ約1m80cmくらいある素材にひたすら霧吹きのようなもので水を掛け、中に水分が浸透するようにブっ叩くという先進医療とは思えないアナログパワーな光景が繰り広げられていました(笑)

そのような技師さん達の苦労を経て簡易ベッドに設置された素材の上に寝ころび、さらに上から熱い巨大はんぺんのようなものを上半身に被せられて型取りを行いました。

診察は、がんセンターで撮影したPET画像見せてもらいながら詳しい治療計画の説明と同意書へのサインでした。

CT・MRI撮影(12月6日。CT画像あり。苦手な人注意)

簡単な経緯

固定具作った2日後に再度重粒子線センターへ行きCTとMRI撮影

CTは、固定具を付けた状態で撮影(固定状態の微調整と、治療時の基準にするため)

固定具はホントにがちがちに固定されて、全く動けなくてすげえなと思いました

 

CT画像(腫瘍の画像なので苦手な人注意)

重粒子線治療終了時にもらった資料(の一部をスマホで撮影したもの)ですが、こんな感じの範囲で照射しましたよっていう画像です。色が赤に近い方が線量が多いとかなんとか。

僕の場合、左前の方にも腫瘍が強く集積していて、左側が膨れ上がってるのと肩甲骨が無くなってるか見えなくなってるのが分かりますね。

 

治療の開始

呼び出されて専用のドアから重粒子線設備があるブースへ移動。ちょっと近未来ぽくて楽しい。

僕の場合は左の肩甲骨に腫瘍があるので上半身裸になり、先日作成した方を載せたベッドにうつ伏せに寝る→固定具を装着され準備完了

このとき、固定具はかなりきっちり締め付けられるので、技師さんと対話しながら寝やすい環境構築が大切。&(上半身の場合)満腹で行くと大変な目に合うので、固定具を作成した時と同じくらいのお腹の感じで行くのが良い(笑)

あとはホントに寝てるだけです。ベッドが角度変わったりして位置調整をする時間が10~20分くらい。

治療自体は5分~10分くらいで終わる。

マジで寝てるだけなのでこれでいいのか?と若干不安になりました(笑)

先進医療の偉大さを体感しつつ初回完了。2回目以降も位置調整の時間の違い等はあれど基本的にほぼ同じ✨

一応、身体固定したあとは、急に動いたりすると位置ずれちゃうから動いちゃダメだし、眠らないでとは言われます。(じゃあオルゴールで曲流さないでよとは思いましたがw)

動けない状態で顔とかがカユくなるつらいものがありましたが、我慢してれば治まります。

治療終了後

治療終了後は、基本的には帰宅するだけ(支払いは、治療全部終わってから最終日なので何も発生しない)でした。

16回の間に、重粒子線センター内で治療後の診察が2~3回(患部の状態や、皮膚炎の状態確認)、本館で血液検査1回(僕の場合データが11月のものだったため)、最終日前日に本館の重粒子線外来で診察1回があり完了という感じ。

最後の外来診察で、次回の経過観察の診察日程予約と、改めて治療の副作用(皮膚炎等の説明など)を受ける感じでした。

 

なお、事前にも説明はされていましたが、重粒子線当てたらすぐ腫瘍が消えてなくなるわけではなくて、場合によっては数年かかって消えていくのでしこりみたいなのは残ることがあるとのことでした(4/8現在で左肩にしこりみたいなの残ってますし、肩の腫瘍が減って左肩の形が変わるのも実感してます

 

皮膚炎は、抗がん剤を投与すると一時悪化しますが、炎症が大きく悪化することはなく、重粒子線終了から1カ月半後にはほぼ治りました(これは個人差あり)

重粒子外来診察

診察は、状態の確認と気になってたことを質問させてもらった感じです。

・肩の一部にしこりのようなものは残っていること

(触診のうえ)重粒子線の場合、すぐに腫瘍自体が消え去るのではなく徐々に無くなっていく(場合によっては数年かかる)ため残っているものではないかとのこと。

 

・左肩の腫瘍が明らかに減少して肩の形変わってきてることについて

上記のように、通常はすぐに減少するものではないが、抗がん剤も現在行っているので相乗効果的な感じで大きく減少してるのではないかとのこと。

 

・長時間PC作業や運転のように腕を軽く上げた状態の作業が続くと左手に少し痺れがでること

腫瘍が減った分、骨も再生はしてきているがすぐに完全になるのではないので、その影響もあるのかな?継続するようなら要観察だけど、すぐ治るならそこまで問題ではないと思うとのこと。

 

順調にきているようなので大丈夫だと思うけれど、重粒子線照射した周辺部に腫瘍が発生する場合もある。そのような場合はそこだけ追加で照射とかもできるらしい。

 

CTとかMRIをがんセンターで撮影したか聞かれたけれど、がんセンターでは抗がん剤終了間際まで撮影予定ない旨伝えると、じゃあそれに併せて次回診察予約しましょうということで、次回は抗がん剤終了時(仮予約)で終了✨

一応、肩の状態は適宜確認して、がんセンターの先生から重粒子外来に予約より早めに行くよう指示とかあった場合は別途調整することに。

保湿のための軟膏を処方してもらう

そのほか、重粒子線照射したところの皮膚炎確認されたけれど、3月頭にはほぼ治ってて、抗がん剤を投与すると赤みがでることを伝達。

軟膏処方するか聞かれて、要らないと伝えたけれど、照射部分の皮膚は基本的にはずっと保湿など気を付けた方が良いとのこと+甘く見て炎症から膿が溜まって大変なことになる人もいるとのことで、持ってても損ないから処方してもらうことに。

塗る軟膏(べたべたするし使いにくいんだよなあ)かと思ってたら、泡タイプの保湿剤を処方されました。

 

以下、進展、変更あれば追記していきます(2024/4/16)

治療記録10『IE療法4回目(8クール目)』

いまいち体調が回復しきらないままIE療法4回目(8クール目)

治療中の基本的な行動はIE療法初回の副作用の出方を受けての対策を元におこなっており、対策と副作用に大きな変化はありませんでした。

 

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ただ、一部行動を変化(寝る時間増やしたり、摂取水分量減らしたり)させた結果、良い点と悪い点があったので改善して次回への対策としたいところ

 

 

足のむくみ対策に水分摂取量の調整など

僕の場合、通常一日2リットル程度の水分を摂取するようにしています。

IEの抗がん剤投与中は、3~4リットルに増やしていました。

結果、尿量は基準値を大きくクリアし問題なかったのですが、足のむくみが結構出るということがありました。

ということで、抗がん剤投与中の経口水分摂取量を平常時と同じに戻し、様子を見てみました。(2回目に水分摂取量を平常時と同じにした日は体調不良になったため、多めにしていた)

また、看護師さんに足のむくみ対策を聞くと、寝るときに足を心臓より上部に上げて寝ると良いとのことだったので、ベッドの機能をつかって足側が高くなるようにして就寝するようにしました。

 

抗がん剤投与中、寝る時間を増やしてみることに

何度か記述しているかもしれませんが、この治療は3日目~4日目あたりがメンタル的にも身体的にも一番しんどくなります。

僕の場合、夜にジプレキサ(オランザピン)という吐き気止めを飲むと、寝ようと思えば翌日昼まで寝られたうえに、夜9時には普通に就寝できるので、寝る時間を増やしてきつい時間を減らすという作戦をとってみることに。

結果、抗がん剤2日目~5日目は大体1日18時間寝るという赤ちゃんみたいな生活を送りました(笑

上記2つの変化(むくみ対策と寝る時間増加)の結果

足のむくみなどについて

対策の結果、足のむくみはほぼ出ませんでした。また、水分摂取量を減らした結果体調不良になることを怖れていましたが、それも起こらず、尿量も摂取量を減らした分減少はしましたが、基準量は余裕でクリアしているので問題ありませんでした。

 

メンタルについて

ひたすら寝ていたので、マイナスなことを考える暇もなく、身体的にしんどい時間も大体寝ているので1~3回目よりは比較的楽に感じる結果となりました。

 

次回以降対策すべき問題は?

寝る時間を増やした結果、起床時や夕食後に病棟徘徊する等して運動することがほぼ無かったからか、水分摂取量減らしたのとどちらと関係があるのかは分かりませんが、今回はひどい便秘になりました。

具体的には治療開始した月曜~退院する日曜朝まで便秘でした。

月曜からマグミット(便を柔らかくする薬)やコーラック(センノシド)を服用していましたが、ほとんど反応せずの状態でした。

そして、日曜朝には出ましたが、今度は水曜まで下痢に悩まされました(おそらくマグミットなど服用していた薬の影響)

また、ずっと寝ていたためか、体力の低下幅が今回は非常に大きく、退院後2~3日は少し動くと動悸や息切れが激しく、また、退院後1週間以上、体調が上向かない(少し動くと疲れてしまう)状態になりました。


次回IE療法に向けての反省

水分摂取量の減少も、睡眠時間の増加もそれぞれ効果はあったんですが、問題も発生しました。

次回は、水分摂取量を平常時より若干増やす。

睡眠時間をさすがに18時間までは寝ず、12時間~15時間くらいにして、毎日運動する時間を作る

以上の2点を次回改善策として行ってみようと思います。

 

というわけで、次回は4月19日からVAC5回目(9クール目)の入院となります。

退院後に飲み会が待っているので、それを楽しみに乗り切りたいところ。

関連記録7『ネット等での情報収集方法と個人的おススメ度』

病気になるとやはり情報が欲しくなります。そして色々な方法で情報を調べますが、とりあえずネットで検索する人が多いのではないでしょうか。

しかし、個人的には、ネットでの情報はメリットも多々ありますが、気を付けないとメンタルへのダメージが大きくなる場合が多々あります

また、自身が専門家でない事項について、独学で過度な情報収集をすること誤った理解につながる場合もあります

まずは、主治医や場合によっては病院内のがん相談支援センターなどで良く相談し、おススメの本や資料あれば教えてもらって基本的なことを知っていくことが大切なのかなと思います。

そのため、この記事では、僕が発病後に実際に行った(というかパソコンとかスマホもってて情報集めようとしたら大体みんな行うであろう)情報収集について記載していきます。

あくまで、『僕はこう考えてこうしている。』ということなのでご参考までにご覧ください。

 

情報収集(ネット検索など)をするにあたって注意すること

病気になってから検索したりすると、どうしてもネガティブな情報が目につくようになります。

例えば、ネット上で生存率とか調べて出てきた論文を見ると、自分に都合の悪い生存率とかだと予後不良因子に目が行き、予後不良因子がいくつかあると、それがどれくらい影響するのか不安になったりします。

(成人というだけで予後不良因子になるってどういうことw)

けれど、その予後不良因子がどれだけ再発や転移に影響してくるかというような情報は基本的には(お医者さんの中ではあるのかもしれませんが)出てきません。

そうすると、関連する論文だったり他サイトだったりをみたり、ブログを見たりして不安のループに陥るということがあります。

このあたりは、ネガティブな情報が目につきやすいということを認識したうえで、そもそも何を調べるのかを明確にしたうえで調べるのが良いのかなと思います。

何となく漠然とした不安があって、病気の情報を調べようとしてしまうときがあるのですが、それは個人的にはあまりおススメしないかなと思います。

情報収集方法(おススメ度5段階評価)

※僕が情報集めるときに実際にやったことの中からの感想なので、もっと良い方法や、良いサイトなどもあると思います。

おススメ度は、あくまで、初発のがんで情報を集める場合のおススメ度です。

例えば再発や転移等があって、標準治療以外の治療方法や治験等を調べたい等、別の目的がある場合は、論文を読むことや海外の治療情報を見ることなどは大きく有用だと思います。

が、初発の場合はまずは標準治療+自分のできる範囲で食事や生活改善等を行う&メンタルを良い状態に保つというのが一番だと考えています。

※ユーイング肉腫は標準治療以外の情報が少なすぎて、標準治療以外を調べようとすると、論文や専門家向けのニュースを読むような感じになってきます。

一応、個人的にネットで調べられる範囲についてはまとめてあるのでご参考に。

 

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先生(主治医)とよく相談する(おススメ度★★★★★)

なにはともあれ、病気のことは専門の先生に聞くのが一番です。論文やデータは抽象化されていますが、先生は実際に治療してきた経験があります。

もちろん、即座に明確な答えが返せないこともあるとは思います。

例えば、なんでも聞くって言ったって、『僕は治らないんですか!?』とか聞いたら答えられるわけがありません(笑)

また、希少がんのばあい、専門の科の先生でないとすぐには分からないこともあると思います。

けれど、先生との信頼関係を築いてしっかり相談すれば、調べてくれるし色々考えてくれれると思います。

逆に、(あまりいないと思いますが)聞いても全然教えてくれないし知らないような先生だったり信頼性に疑問があるようなら、セカンドオピニオンとかの出番になってくるのかなと思います。

ただ、まずは不安なことや気になること等は主治医に相談して対応していくことが治療に当たっては重要だと思います。

 

専門サイトの閲覧・関連論文等を読む(おススメ度★★)

基本的な理解については、がん情報サービスやがんプラスなどのは信頼性も高く、サイトが分かりやすくまとめてくれているので、最初の段階で調べるのにはとても役に立ちました。

がん情報サービス HOME:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ] (ganjoho.jp)

がん治療の最新情報を届けるがん情報サイト|がんプラス (qlife.jp)

ただし、もっと細かい情報を知ろうとすると基本的には基本的にはお医者さんや医療従事者などの専門家向けに書かれている記事や論文を読むことになるので、内容的に難しいことが多いです。

最初の頃は治療法色々と調べたり、場合によっては論文を読むこともあるとは思いますが、ヨーロッパとアメリカで標準治療が違うこと、ヨーロッパとアメリカの大規模比較(VDC-IEが優位)は日本での標準治療化時期(2011年頃)と近い時期だったことなどを勘案しながら読まないと混乱することになるので注意が必要です。

 

また、当然ながら客観的な分析のため(医療の進歩のため)に書かれているものになるので、単独の実際症例や、落ち込むデータや記述も結構出てきます。

 

実際は、希少がんの場合症例数が少ないとかもあるのでそのまま当てはまるというわけではないのですが、マイナスな記述を見るとやはり落ち込みます。

僕でいえば例えば、ユーイング肉腫への重粒子の効果を調べていたときは、論文見てたら再発率60%以上みたいな記述があり、重粒子線を選択するか悩んでいたら

論文のデータみるとユーイング肉腫への重粒子線治療行った例が3人とかでした(笑

これだと統計的な意味で効果は分からないですよねw

また、成人(40歳以上)は生存率が極端にさがるというような論文もありましたが、良く読むと、同じようにそもそもサンプル数が少ないことと、元データの治療した人が60歳以上とかで、そもそも標準治療等を若者と同じように十分にはできないといった事情があったりしたということもあります。

そして、これ結構重要なんですが、実際に先生に聞いてみると、ネット情報とは全然違った(意外と良い)答えが返ってくることが多いです(笑

つまり、なにが言いたいかというと、

どの分野でもそうですが、専門的な事柄は、その分野の知識を持って、統計や論述の意味をしっかり理解した上で参照しないと生半可なだったり間違った理解となりかえって混乱のもとになるということです。

調べるのは良いとは思いますが、自身が医学などの専門家でないことを理解し、それに一喜一憂せず、盲信もせず、どうしても気になるならその論文や記事を印刷して先生に確認するなどすれば良いのかなと思います。(あまり頻繁にやると嫌がられると思いますがw)

 

個人ブログ:日記形式のもの(おススメ度★★~★★★)

病気になって、闘病のブログを書いている人は結構います(このブログもそうですが)

傾向としては、治療の日々の日記が多いように思います。

その中で、実際の治療薬や、病気に関連した情報を多く発信してくれているブログもありますし、完全に日記に近いブログもあります。

情報収集という面からみると参考になるものもあれば、その人の治療の日々の大変さは分かる(共感できる)けれど、実際の治療生活において知りたいことはあまり書かれてないものもあるという感じです。

これはブログの性質上そういうものなのであって、後述のSNSも基本的には同じです。

希少がんの場合には、情報的な意味で参考になるブログを探すのは中々大変かな~という感じなのでおススメ度は低めになってます。

ブログで情報収集すると亡くなった方のブログが多い気がする

ブログまとめサイトなどから病気のブログを見ていくと、主観的には、亡くなった方のブログがどうしても多く目立つように思います。

これは生存率低めの病気にかぎらず、5年生存率80%とかの病気のブログでも同様の傾向があります。

最初は、病院では生存率高いって言われたけど、実はもっと生存率低かったりして治る可能性低いのではないか。とか悩んだり

自分は予後不良因子もあるし、亡くなった方のブログに自分に似た記載がある。大丈夫かなとか不安に駆られてりもしましたが、

これ、なんでかなと考えて僕個人としての結論は、単純なはなしで、

治療中の人の多くはブログやってないし、そもそもブログ継続するのって結構大変だから途中で更新しなくなる人多いし、治った人はブログ継続しないことが大半だからではないかということです。

(また、病気以外の人が見るときに、『亡くなった方のブログとかの方が見られやすいため、検索上位にはそういったブログが多くあがる』のではないかと個人的には思っています。亡くなった方の闘病の日々のテレビ特集が視聴率良かったりするのと同じような感じ

闘病ブログって、基本的に闘病の日々を綴っていくわけだから、治療が完了して経過観察入って順調だと書くことなくなるんですよね。

経過観察の診察やCT撮影とかは2~3か月から場合によっては1年に1回とかですし、ネタが無い(笑)

マメな人だと日々の活動を更新するかもしれませんが、そもそも闘病のために始めたブログなので更新止まったり削除したりする場合もあるわけです(ブログ残ってたら病気の時のこと思い出して嫌だってこともあるかもしれません)

SNS(X:旧Twitter)(おススメ度★★★★)

希少がんの場合、まず同じ病気の人が周りにいません。

また、希少がんでない場合も患者は基本的にはやはりご高齢の方が多いため、意外と同年代の人がいなかったりすることもあるかと思います。

そんなとき、同じ病気の人と(ネット上で)繋がったり、病気の情報を収集するのにSNSはかなり役に立ちました。

実際に治療を行ってる人達の状況をみられるので参考になります。また、細かく治療内容や副作用、日々の過ごし方を投稿してくださっている人もいます。

僕は同病の方で治療経過や副作用など詳しく投稿してくださってる方いて凄く助かりました。

その経験からこのブログ作った感あります。

ユーイング肉腫は希少がんですが、X上には10人近くいらっしゃいます。

また、Xは匿名でアカウント登録できるので、実際の生活上では吐き出せない愚痴等も投稿できるのはメリットとしてあると思います

匿名アカウントなので自分のことを投稿する必要もありませんし、情報収集のみにつかうこともできます(もちろん、闘病アカウントとして色々発信しても良いと思います)

自分より病状の軽い人等を見ると、(意図せずして)妬みのような感情や、落ち込んでしまうこともあると思いますが、そういった場合は見るのを止めるということができます。(リアル生活だと一度知り合いになってしまったりすると中々難しいですよね)

(なお、そういった妬み等の感情が出たとしても自己嫌悪に陥る必要はないと思います。それは、どうしても発生してしまう自然な感情だと思います。)

 

要は、自分の自由にできる(鍵アカにしても良いし、嫌なら止めても良い)のはメリットとして大きいと思います。

 

ネットのニュース記事等を見る(おススメ度★★)

ここでは、Yahoo!ニュースとかに出てくるがん患者関連の記事をみたりすることを念頭に置いています。

がんの情報を調べていると、検索サイト側で傾向を調べているのか、がんに関連する記事が結構でてきます(笑

参考になる記事も多いのですが、個人的な印象としては

お亡くなりになられた方の記事が多い

という印象があります。当然、ある日がんが発覚し、辛い治療を乗り越えたけれど再発し、自分らしく生きてお亡くなりになった。みたいな内容が多いです。

その記事自体は病気の啓発や、その方の生きた証としても意義のあるものだと思いますが、病気の情報集めという観点からみると、得られる情報は少なく、メンタルはダメージを受けるということになります(笑
また、有名人ががんを克服した記事(または治療中の記事)もありますが、

内容的には、具体的に役立つことは少なく、保険適用外の免疫療法でなんとかなってるとか、医療費が高くて大変だった(なのでがん保険入ろう)とか、『いまこんなかんじです。』というXとかブログの一部切り抜き的な記事が多くあまり参考になりません。

保険適用外の治療は、収入のある著名人だからできるんでしょうし、医療費は高額療養費の制度とかについて詳しく説明されているものはほぼありません。

仕方ないことですが、有名人に関するものについては広告的なものが多いイメージです。

もちろん、有用な記事もたくさんあるので全てがダメというわけではないですが、情報収集という意味ではちょっと難点があるかなという印象です。

youtube動画などを観る(おススメ度★~★★★★:どう観るかによって大きく変動)

ホントにピンキリです。

怪しげな動画(極端な食事療法や抗がん剤治療の否定など)もあれば、がん患者のVLOG(ブログの動画バージョンみたいなの)、がん患者本人が色々情報発信しているもの、お医者さんが発信しているものなど、ほんとに色々あります。

参考になるものもあればヤバいものもありますし、まさしく玉石混淆といった感じです。

ややこしいのは、お医者さんが言ってるからといって信じて良いかというと難しいというところです。実際主治医とかに確認すると難色示されることもあったりします。

そこで、主治医ではなく動画の投稿主の方を信じるようになるともう混乱の極みです(笑
なので、自分の中で理解や生活方針が定まったうえで参考に色々見ていくのは良いと思いますが、初手から動画で情報収集はあまりおススメしません。

そして、がん関連の動画を観ていると、Youtubeのおススメ動画が、がん関連動画ばかりになります。(笑

特に多く出てくるのがVLOGと、亡くなった方のテレビ番組の特集です。

後者は治療中の身としてはサムネイル見るだけでも結構メンタルにくるので避けた方が良いと思っています(笑)

 

個人的には、免疫力高める系の患者本人や医者の動画は参考になることが多かったです。

あとは、(動画以外でも)病気に限らずですが、極端な主張や、『○○(常識)は間違っている』といった主張は基本的に疑ってかかるのが良いという考えでみています。

 

以上、だらだら書き連ねましたが、冒頭に書いた通り情報収集は諸刃の剣になりかねないですし、過度な情報収集は誤った理解につながる場合もあります。

まずは、主治医や場合によっては病院内のがん相談支援センターなどで良く相談し、おススメの本や資料あれば教えてもらって基本的なことを知っていくことが大切なのかなと思います。

日記6『フラジャイル(漫画)にユーイング肉腫が出てたので読んだのとEAP治験』

 

 

本屋さんフラフラしてたら、漫画『フラジャイル 病理医岸京一郎の所見』の23~25巻がJS1という作中に出てくるアジェバンド薬品の治験の話で、ユーイング肉腫の患者がその治験に申込み・・・

という話だったので購入して読んでみた次第。

漫画自体は面白い✨

前提として、この漫画は病理医を主人公として様々な病気の人達や、病院内部や製薬会社などを含めた群像劇といった感じの漫画なので、特定の病気に焦点を当てる感じの漫画ではないです。

ただ、話を展開していく中で、患者や関わる家族・医師・看護師などの状況も描かれていて読んでいて面白い漫画です。

面白いんだけど、がんに罹患したことあると患者の心情の動きが分かりすぎてしんどい時もあるので、若干敬遠していた漫画でもある(笑)

 

購入した巻では、二人のユーイング肉腫患者(友人関係)が治験に申込み、片方は治験薬が無い群、片方は治験薬適用群で治療を行っていく感じです。

主体は、治験の承認が進まないところでの医者や製薬会社の動きとかなんですが、上記のとおりの漫画なので、患者の様子なども結構載ってます。

 

アジェバンドとは?

作中の説明だと、他の薬と一緒に投与してその効果を高めるための物質で、2011年のノーベル医学生理学賞を受賞した樹状細胞の発見んが起爆剤となり、どんどん新しいアジェバンドが誕生している。らしい。

作中では、アミノ製薬という会社がJS1という画期的な薬を開発し、治験中とのこと

がんの場合だと免疫アジェバンドになるのかな?

参考:ファルマシア・53巻・1号・20頁 (jst.go.jp)

 

ユーイング肉腫患者として気になった点

肺転移ありでステージ3ってあるんか?

二人の患者はどちらも腎発生ユーイング肉腫で、

五味(19歳)は肺転移ありステージ3(5年生存率20%)

門川(25歳)は転移なしステージ2(5年生存率70%)と紹介されているけど、

ユーイング肉腫とかの肉腫って、限局性か転移性かで判断されて、ステージ分類でいうと転移あると問答無用でステージ4のイメージだったんだけど

 

 悪性骨腫瘍は、組織学的悪性度によりStage I (低悪性度)とStage II以上(高悪性度)に分けられ、次にT因子である「腫瘍の大きさ(T1:8 cm以下、T2:8 cmを超える、T3: 原発病巣で不連続な腫瘍)」により病期が決定されます(Stage IIA:T1、Stage IIB:T2、Stage III:T3)。悪性骨腫瘍ではリンパ節転移は稀であるため、リンパ節転移と遠隔臓器転移は組織学的悪性度によらずStage IVとなります。ただし、肺のみの転移よりも、所属リンパ節転移や肺外転移(骨など)を有する場合の予後が悪いため、肺のみの転移をStage IVA、所属リンパ節転移や肺外転移を伴う場合をStage IVBと分けています。

日本がん・生殖医療学会 | 骨軟部腫瘍 (j-sfp.org)

肉腫の適切な診断とステージ別治療 – がんプラス (qlife.jp)

でも医者の監修とか入ってるだろうしなあと疑問に。

 

予後(生存率)の数字はおそらくJESS(日本ユーイング肉腫研究グループ)から

治療・予後 | JESS - 全国の約50の研究施設が参加するユーイング肉腫研究グループ (jess-jccg.jp)

けど、このHP2021年から更新されてない・・・

 

副作用が重い方が効果が高いという誤解を招きやすい描写

抗がん剤治療が始まるなか、五味は副作用が強く出て苦しんでいるけれど、門川は副作用が軽く、自分には抗がん剤が効いていないのではないかと不安になる。

そして、実際、五味はJS1対象群で抗がん剤が奏効し、腫瘍が縮小していく一方、門川は4クール目後の検査で増悪・転移が見つかる。

物語の後半で門川もJS1を使える治験を行い、違う抗がん剤治療を行うがそのときは副作用が強く出て苦しんでいる。

漫画的な描写のためかもしれないけれど、これだと副作用が重い=効いているという誤解や、副作用が軽い患者への不安感を起こすんじゃないかなあと思った次第

基本的には、副作用の程度と効果は別物と考えて良いのではないかなあと。

副作用があまりないのですが、抗がん剤は効いているのでしょうか? | ヨミドクター(読売新聞) (yomiuri.co.jp)

 

転移後のVAIA療法+放射線て?

先日、転移後の治療法調べていて記事にしたけれど、漫画中で言及されていたVAIA療法は知らなかったので何かと思って調べた次第。

調べてみると、ヨーロッパでは限局性ユーイング肉腫への標準治療の一つっぽく、小児がん診療ガイドライン2016に転移時の治療として記載されているみたい。

(太字と下線はブログ主)

現時点において転移例に対して高い有効性が期待できる化学療法は存在しない。欧米
の臨床研究において,ビンクリスチン(VCR)+ドキソルビシン(DXR)+シクロホス
ファミド(CPA)による VDC 療法とイホスファミド(IFM)+エトポシド(ETP)に
よる IE 療法の交替療法,もしくは VCR+アクチノマイシン(ACD)+IFM+DXR に
よる VAIA 療法に外科療法,放射線治療を組み合わせた集学的治療を行うと一時的に
寛解,もしくは部分寛解に至るが,全生存率(OS)は 20%前後と不良である1, 2)。造血
細胞移植併用大量化学療法が行われているが,治療成績が改善したという明らかなエビ
デンスは得られていない.転移例に対する自家造血細胞移植(autologus stem cell 
transplantation:ASCT)を併用した大量化学療法の有効性について検討した

小児がん診療ガイドライン20168章 ユーイング肉腫ファミリー腫瘍 (jspho.org)

 

先日まとめた記事の元論文は2022年ベースだけど載ってなかったように思うけどもう一度読んでみようかな

 

ursusvirtus3.hatenablog.com

ほか、なんか治療の時系列が良く分からなかったり、抗がん剤治療のみで手術や放射線やってなくね?など色々疑問もあったけれどそのあたりはまあ漫画の展開的に描かなかったんだろうと自己納得させた(笑

人道的見地から実施される治験(EAP)

治験には、Expanded Access Programというものがあるらしい。

これは知らなかったので知識として持っておくと良いかもしれない

有効な治療法が存在しない場合に、未承認薬の治験の条件を満たしていなくても、その治験が効果が大きいと認められる等一定の条件を満たす場合に治験をできる制度らしい。

これを使って、門川は作中で治験に参加できた(けど、最終的には奏功しなかったような描写があり哀しい)

生命に重大な影響がある疾患であって、既存の治療法に有効なものが存在しない疾患の治療のため、未承認薬、未承認機器及び未承認再生医療等製品(以下、「未承認薬等」という。)を臨床使用するに当たっては、当該未承認薬等の使用によるリスクと期待される治療上のベネフィットのバランスを図りつつ、当該医薬品等の開発に支障を生じないことを前提として、これらの患者からのアクセスを確保するため、治験の参加基準に満たない患者に対して人道的見地から未承認薬等を提供する制度が導入されています(2016年(平成28年)1月22日付薬生審査発0122第7号、2016年(平成28年)7月21日付薬生機審発0721第1号)。
 本制度は、上記の疾患を対象として、患者が享受できると期待されるベネフィットの蓋然性が比較的高いと考えられる国内開発の最終段階である治験(注)の実施後あるいは実施中(組入れ終了後)の治験薬、治験機器及び治験製品を、治験の枠組みのもとで提供するものです。

(注)通常、効能・効果及び用法・用量が一連の開発を通じて設定された後に実施される有効性及び安全性の検証を目的とした治験や、当該治験の結果をまとめた後、その結果をもって承認申請を予定している治験であり、これを「主たる治験」と呼びます。人道的見地から実施される治験について | 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 (pmda.go.jp)

厚労省作成の制度に関する参考資料

000209680.pdf (pmda.go.jp)

 

とまあ、いろいろ適当に感想書き連ねたけど、EAP知れたのが収穫かな?

今治療中の人が読むのは結構辛くなるところもあるのでおススメするかは迷うところ(笑)

べつにがんじゃない人は、そもそも面白い漫画だし、希少ガンとかへの理解促進にもなるので読んでみて欲しいかも

 

関連記録12 『再発・転移後の治療方法などについて(治験検索、論文サイト他)』

再発・転移後は、希少ガンなだけあって治療法が確立されておらず、僕ら患者からみると色々な治療法が散在しているように見える状態です。
Xやブログを見てみても、人によって色々やってるし何がなにやら、、、

 

なので、主治医の先生と相談しながら、(場合によってはセカンドオピニオンを行い)治療法を決定していくのが良いと思いますが、その際の基礎的な理解として治療薬の組み合わせなどを記載していきます。

個人的に調べた範囲の理解で記載しているので、間違いや理解不足などあったら指摘してください。一応、可能な限り元サイト等添付しておきます。

 

また、治験の検索サイトや、海外含めたがん治療のニュースサイト、論文検索サイトも載せておきます。

僕も定期的に論文やニュースは確認し、気になったものはブログやXに投稿したり、この記事に追記していく予定です。

なお、手術や放射線治療等は局所制御含めて効果あると思いますが、ここでは抗がん剤を主で記載しています。

 

前提:論文やニュースを見るときの注意点

再発・転移後の生存率は、初発よりもだいぶ低くなっています。

が、それは程度の差はあれどのガンでもそうですし、症例数の少ない希少がんでは症例数の多いがんより確率の揺れがでる(統計よりも大きく違う数字がでる)ことが多く、完治する可能性高いんじゃないかとか個人的には思うようにしています

再発/転移してないヤツが何言ってんだと思う方もいるとは思いますが、治療にあたっては初発再発限らず、生存率などの数字に囚われないようにすることが大切じゃないかなと思います。

否定的に見えてしまう数字を気にするより、どれで治療するかという視点で捉えるというか、そんな感じで。

楽天的(という言い方が適切かは分かりませんが)な人は免疫システムが強靭になり、実際に他人より長生きする傾向にあると、先日90歳でお亡くなりになった行動経済学者(ノーベル経済学賞)のダニエル・カーネマンの著書にも書いてありますしね!免疫力大切です。

無理に前向きになる必要はないとは思いますが、数字に囚われて落ち込むよりも、気にせず行った方が免疫力も高まるし、なにより生活していて楽しい!

 

 

再発・転移後の治療方法

基本的には、下記論文に準拠しています。読み取り違いや引用間違いあったら訂正します。

骨腫瘍治療における最近の動向_pdf (jst.go.jp)

 

キードラッグ

Vinvrstine(VCR)=ビンクリスチン(オンコビン

Docorubicin(DXR)=ドキソルビシン

Cyclophosphamide(CPA)=シクロホスファミド(エンドキサン)

Ifosfamide(IFM)=イホスファミド(イホマイド)

Etoposide(ETP)=エトポシド

ActinomycinD(ACT)=アクチノマイシンD

VDC-IE療法は上記の6つのうちアクチノマイシンD以外を使っている。

 

他、サルベージ療法(標準治療が奏功しなかったときの療法)に出てくる薬剤

Irinotecan(IRI)=イリノテカン

temozolomide(TMZ)=テモゾロミド(テモダール)

gemcitabine(GEM)=ゲムシタビン(ジェムザール)

docetaxel(DOC)=ドセタキセル

Carbopkatin(CBDCA)=カルボプラチン

Topotecan(TPT)=トポテカン(ノギテカン)

 

再発転移後の治療薬組み合わせ(伝聞含む)

VDC-IE療法(標準治療)

→再度VDC-IE療法を行う場合もあるようです。(ドキソルビシンが上限値に達している場合はVCかアクチノマイシンDをつかったVAC)

 

※奏効率については、論文上、部分奏功(腫瘍が30%以上消失)と完全奏功を合わせた数字になっているようです。

 

①イホマイド大量療法           不明ただし③~⑤より良いらしい

②イホマイド+エトポシド+カルボプラチン 奏効率48%

 (ICE療法)

③イリノテカン+テモゾロミド       奏効率30~63%

④ゲムシタビン+ドセタキセル       奏効率14~50%

⑤トポテカン+エンドキサン(TC療法)   奏効率36~45%

オンコビン+エンドキサン        奏効率13%

⑦トポテカン+アクチノマイシンD     不明

 

ヨーロッパでの治験(①③④⑤をランダム比較)をもとに2022年のASCO(米国臨床腫瘍学会)年次総会で発表されるデータによるとイホマイド大量療法がもっとも奏効率が高かったとのこと。ついで⑤のトポテカン+エンドキサン

ヨーロッパの治験は継続募集されており、イホマイド大量療法に加え、③④に分子標的薬と併せたものと、②も追加した治験を行う予定とのこと。

ASCO総会のサイト等も見たが報告書や症例数、奏効率のデータは見当たらなかった(継続して探します)

Clinical Newswire » e-cancer:肉腫 ASCO2022:再発・原発性難治性ユーイング肉腫に対する標準治療として実証された高用量イホスファミド (cnw.sakura.ne.jp)

個人的には、欧米のデータを参考にするときは人種的な特性の違いもあるため効果が全く同じとなるとは考えない方が良いと思います。

 

2024/4/12追記

イリノテカン+テモゾロミド+新薬の治験が予定されているみたいです

がんの臨床試験を探す 臨床試験情報:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ] (ganjoho.jp)

その他使用可能性があるもの

以下のものに関しては、現時点で調べた限りでは、ずばりな論文は見当たりませんでしたが。ただし、国立がん研究センターの肉腫グループが開発し軟部肉腫のキードラッグで他の肉腫への効果があることや、薬の説明書にもユーイング肉腫も記載されていることから使用可能性があると思います。

奏効率等は継続してデータ等ないか調べていく予定です。

・ハラヴェン(エリブリン)

fpj (jst.go.jp)マウス実験の記載あり

・ヴォトリエント(パゾパニブ)

_pdf (jst.go.jp) パゾパニブが有効性を示した多発肺転移を有する難治性 Ewing 肉腫

・トラベクテジン(ヨンデリス)

400107000_22700AMX01019_K102_2.pdf (pmda.go.jp)大鵬薬品工業のデータ

骨外性ユーイング肉腫に部分奏功(PR)の記載あり

 

国立がん研究センターの肉腫(サルコーマ)グループは、希少がんである肉腫に対して、わが国で最も多くの臨床試験・新規薬剤の治験を実施しています。日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)、骨軟部肉腫治療研究会(JMOG)、日本ユーイング肉腫研究グループ(JESS)、日本横紋筋肉腫研究グループ(JRSG)などの中心メンバーとして、肉腫に対する多施設共同臨床研究に参加するとともに、国立がん研究センターの早期・探索臨床研究センター(EPOC)、企業などと協力した国内・国際共同治験、医師主導治験を積極的に推進し、肉腫に対する新たな治療法・医薬品・医療機器を開発しています。

これまでに国立がん研究センターの肉腫(サルコーマ)グループが中心となって開発に携わった抗がん剤としては、エリブリン(®ハラヴェン;Eisai)、パゾパニブ(®ヴォトリエント;GlaxoSmithKline)、トラベクテジン(大鵬薬品工業)などがあります。 

肉腫(サルコーマ) | 希少がんセンター (ncc.go.jp) より一部抜粋引用

 

転移後のVAIA療法(基準にした論文には記載なし:2024/4/12追記)

フラジャイルという医療漫画の転移ユーイング肉腫患者への治療薬として作中に登場していた。

調べてみると、ヨーロッパでは限局性ユーイング肉腫への標準治療の一つっぽく、小児がん診療ガイドライン2016に転移時の治療として記載されているみたい。

(太字と下線はブログ主)

現時点において転移例に対して高い有効性が期待できる化学療法は存在しない。欧米
の臨床研究において,ビンクリスチン(VCR)+ドキソルビシン(DXR)+シクロホス
ファミド(CPA)による VDC 療法とイホスファミド(IFM)+エトポシド(ETP)に
よる IE 療法の交替療法,もしくは VCR+アクチノマイシン(ACD)+IFM+DXR に
よる VAIA 療法に外科療法,放射線治療を組み合わせた集学的治療を行うと一時的に
寛解,もしくは部分寛解に至るが,全生存率(OS)は 20%前後と不良である1, 2)。造血細胞移植併用大量化学療法が行われているが,治療成績が改善したという明らかなエビデンスは得られていない.転移例に対する自家造血細胞移植(autologus stem cell transplantation:ASCT)を併用した大量化学療法の有効性について検討した

小児がん診療ガイドライン20168章 ユーイング肉腫ファミリー腫瘍 (jspho.org)

 

VDC、ブルスファン(造血幹細胞移植前治療薬)+メルファラン+造血幹細胞移植(2024/4/15追記)

初発の骨盤巨大腫瘍(手術不可)に対して、初期治療として,オンコビン+ピラルビシン +エンドキサン(VDCに近い?) と IEの交替療法を 5 コース行い,L-PAM(メルファラン) + エトポシド+ カルボプラチン による大量化学療法と 自家抹消幹細胞移植を行った.生着後に腫瘍床への放射線療法を行った.自家抹消幹細胞採取は初期治療 3 コースを終了した後に行ったもの。

※この治療を行った当時、日本では標準治療が確立していない時期だったとのこと(2011年以前か?)

ESFT において,大量化学療法を併用した造血幹細胞移植は,転移例や再発例において多剤併用化学療法に引き続いて行われるが4),欧州 Euro-E.W.I.N.G.99 研究及びEWING-2008 研究において,限局性の高リスク症例(初期治療反応不良,腫瘍容積 200 mL 以上,切除不能)に対して,通常の化学療法よりブスルファン(BU)+ L-PAM による大量化学療法の有効性が報告されている5)

巨大骨盤原発 Ewing 肉腫ファミリー腫瘍に対し,外科的切除せず大量化学療法と放射線療法を行った一例_pdf (jst.go.jp)

※ヨーロッパではVDC-IEが標準治療ではないため、通常の科学療法とは当時のヨーロッパの科学療法(VAIA療法)か?

自家造血幹細胞移植(ASCT)造血細胞移植=HCT、造血幹細胞移植=HSCT)

再発等のユーイング肉腫に対して大量化学療法+自家造血幹細胞移植が実施されることがありますが、有用性については現時点では賛否両論(エビデンスが弱い)のようです。

但し、再発後の大量化学療法で完全寛解に至った症例においては、予後が改善される可能性あると報告されています。

小児がん診療ガイドライン20168章 ユーイング肉腫ファミリー腫瘍 (jspho.org)

 

4/17追記

縦隔発生ユーイング肉腫に対して自家末梢血幹細胞移植併用高用量化学療法を行い寛解を得た一例(初発:縦隔+胸膜浸潤:右癌性胸膜炎 UICC TNM分類ステージ4B)_pdf (jst.go.jp)

 

 

小児に対するHSCT(チオテパ利用)治験の評価資料

400093000_23100AMX00292_G100_1.pdf (pmda.go.jp)

4/15追記

論文みてると造血細胞移植、造血幹細胞移植と概ね2パターンで書いてあるけれど、同じものという理解で良いのか?

九州大学病院がんセンターのHPみると、造血細胞移植の造血細胞に幹細胞が入っていることが必要みたいなので同じっぽい?

移植する造血細胞の中に、患者さんの体内で血液細胞(白血球、赤血球、血小板)を生涯にわたりつくり続けることのできる「造血幹細胞」が含まれている必要があります。造血細胞移植(hematopoietic cell transplantation:HCT)|造血器悪性腫瘍|九州大学病院のがん診療|九州大学病院 がんセンター (kyushu-u.ac.jp)

 

分子標的薬

現時点では、分子標的薬の奏効率は約10~20%で、その治療効果は一時的な場合が多いとされているようです。

上記論文より抜粋



免疫細胞療法(治験段階中:ほかに治療法がないなど様々な条件あり。主治医と要相談)

CAR-T細胞療法

CAR-T療法とは、患者の血液から作ったCAR-T細胞と呼ばれる細胞を用いたがん の治療方法のことです。CAR-T細胞は患者から採取したT細胞に遺伝子導入を行うことで作られ、がん細胞を選択的に攻撃できるようにしたものです。CAR-T細胞は患者自身の血液を元に製造施設で作られ、点滴で再び患者に投与されます。一度投与されたCAR-T細胞は患者の体内で増殖してがん細胞への攻撃を続けるため、1回の投与で治療が完了します。

CAR-T細胞療法について | メディカルノート (medicalnote.jp)

現在、国立がん研究センターで治験をやっているようです。(2024/4/10)

多がん種 K1323 | 国立がん研究センター 東病院 (ncc.go.jp)

 

治験の検索

がんの臨床試験を探す:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ] (ganjoho.jp)

ユーイング肉腫の場合、チャット形式のところに『ユーイング肉腫』と入力して検索するのが一番早いと思います。

癌種から調べるとそもそも希少ガンだから区分がでてこない(笑)

 

2024/4/12追記

イリノテカン+テモゾロミド+新薬の治験が予定されているみたいです

がんの臨床試験を探す 臨床試験情報:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ] (ganjoho.jp)

がんのニュース検索サイト

Clinical Newswire

医学・医療専門情報サイトです。国内外における最新の臨床情報・医学研究情報・海外学会情報

Clinical Newswire (cnw.sakura.ne.jp)

海外がん医療情報リファレンス

ユーイング肉腫 | がん治療・癌の最新情報リファレンス (cancerit.jp)

海外のがんのニュース記事サイト(ecancer)

Latest Resources - ecancer

日本の論文検索

J-STAGE トップ (jst.go.jp)

AACR記事検索(アメリカの論文検索)

Ewing's Sarcoma | Page 1 | Search Results | Clinical Cancer Research | American Association for Cancer Research (aacrjournals.org)

 

おまけ

イリノテカン+テモゾロミドのレジメン例

koukai Ewing イリノテカン+テモゾロマイド.pdf (oita-u.ac.jp)